型落ちモデルも含め複数のモデルが併売されているiPhoneシリーズ。
Appleはカメラ機能の向上に注力しており、各モデルのカメラ性能を見比べるとこんなことを思う方も多いのではないでしょうか?
- 各モデルの写真や動画の映りってどれくらい差があるの?
- 各モデルのカメラでできることって具体的に何が違うの?
本記事ではiPhoneを毎年買い換えており、複数のデバイスを所有する僕が上記の疑問に回答していきます。
各モデルのカメラ性能の違いがわかれば、自分にぴったり合うiPhoneが見つかりやすくなると思うので、ぜひチェックしてみてください!
- 動画性能にとことんこだわるならiPhone14Pro/13Pro
- 写真がそこそこ綺麗に撮れれば十分ならiPhone14/13
- ほとんど写真を撮らないならiPhone SE
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iPhoneを選ぶ際に比較すべきカメラ性能7つ
2021、2022年に発売されたiPhoneの各モデルごとに主要なカメラスペックをまとめると下記のようになります。
最新のiPhone14 Proは全ての機能を網羅しているのに対して、iPhone SE3はほとんどの機能が欠けていることが分かります。
iPhone 14 Pro / Pro Max | iPhone 14 / Plus | iPhone 13 Pro / Pro MAX | iPhone 13 / mini | iPhone 12 Pro | iPhone 12 | iPhone SE3 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
広角レンズ | 24mm / F1.78 | 26mm / F1.5 | 26mm / F1.5 | 26mm / F1.6 | 26mm / F1.6 | 26mm / F1.6 | 28mm / F1.8 |
超広角レンズ | 13mm / F2.2 | 13mm / F2.4 | 13mm / F1.8 | 13mm / F2.4 | 14mm / F2.4 | 13mm / F2.4 | – |
望遠レンズ | 77mm / F2.8 | – | 77mm / F1.8 | – | 65mm / F2.0 | – | – |
手ブレ補正 | センサーシフト式 | センサーシフト式 | センサーシフト式 | センサーシフト式 | センサーシフト式 | 光学式 | 光学式 |
LiDARスキャナ | ◯ | × | ◯ | × | ◯ | × | × |
マクロ撮影 | ◯ | × | ◯ | × | × | × | × |
シネマティックモード | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | × | × |
アクションモード | ◯ | ◯ | × | × | × | × | × |
Apple ProRAW | ◯ | × | ◯ | × | ◯ | × | × |
ナイトモード | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
ポートレード | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
タカヒロ
それではこここからは各項目を作例写真や動画を交えて詳しく解説していきます!
レンズの種類
iPhoneはモデルによって搭載されているレンズの数が下記のように違います。
- Proモデル → 広角レンズ、超広角レンズ、望遠レンズ
- 無印モデル → 広角レンズ、超広角レンズ
- SEモデル → 広角レンズ
超広角レンズや望遠レンズがあると、様々な画角を劣化なく撮影することができるので、写真の幅が大きく広がります。
旅行先の風景やポートレート写真などを綺麗に撮りたい場合はレンズの種類が多いモデルを選ぶのがおすすめです。
超広角レンズ(13mm)▼
広角レンズ(23mm)▼
望遠レンズ(77mm)▼
写真の画質・綺麗さ
写真の綺麗さはカメラのイメージセンサーというパーツの大きさやF値によって決まります。
iPhoneのカメラはイメージセンサーやレンズのF値が年々進化しているので、新しいモデルになるほどシーンを選ばずに綺麗な写真が撮れるようになります。
- イメージセンサー → サイズが大きいほど暗い場所でも綺麗な写真が撮れる
- F値 → 値が少ないほど明るい写真やボケ感のある写真が撮れる
画質の差が出やすい暗所でiPhone14 Pro、iPhone13mini、iPhoneSE3の広角レンズで撮った写真を比べてみるとこんな感じ。
iPhone14 Proはさすが最新モデルというだけあり、暗所でもレンガのディティールが失われておらず、十分綺麗な写真に仕上がっています。
iPhone13 miniの広角レンズも思った以上に検討。若干14Proよりも見劣りする部分はありますが、こちらもノイズはあまり乗らず、ディテールまで描写できています。
iPhone SE3はこれまでの2モデルに比べると明らかにノイズが多く、レンガのディテールもかなり失われてしまっています。
ナイトモード(夜間撮影モード)がないし、レンズのスペックも劣るのでこのような結果は必然。暗い場所でも写真を綺麗に撮りたいという方は避けるべきスマホです。
マクロ撮影
iPhone14 Proと13Proの広角レンズはマクロ撮影にも対応しており、わずか2cmの距離でもピントを合わせることが可能です。
花や食べ物などをグッと寄って撮影する場合にとても役立ちます。
iPhone14Proで撮影した観葉植物の写真。かなり近寄って撮っていますがくっきり葉脈まで捉えることができています。
全く同じ場所からiPhone SE3で撮影した写真。ピントを合わすことができず全体的にボケた写真となっています。
手ブレ補正
滑らかな映像を撮るのに活躍してくれる手ぶれ補正。
現行モデルではiPhone SE(第三世代)以外はセンサーシフト式の手ぶれ補正を搭載しており、とても滑らかな映像を撮影することができます。
下記はiPhone13 miniとiPhone SE(第三世代)の手ぶれ補正の効き目を検証した動画。iPhone13 miniは歩いていることをあまり感じさせないような映像が撮れているのがよくわかります。
さらにiPhone14 Proのセンサーシフト式手ぶれ補正はiPhone13からさらに進化しており、アクションモードという機能を搭載しています。
このモードを使うと走っている映像もかなり滑らかな動画になるよう補正をかけることが可能。
ジンバルいらずこんな映像が撮れるなんて凄すぎ…。
シネマティックモード
iPhone13、14シリーズのカメラに搭載されているシネマティックモード。
ピントを合わせた被写体の前後がボケて、名前の通り映画のような動画を撮ることができるようになるモードです。
ポートレートモードの動画版と捉えてもらえるとわかりやすいかと思います。
下記はApple公式のyoutubeアカウントに投稿されたシネマティックモードをフル活用して作られたムービー。
背景のボケ感が自然に表現されており、素晴らしいクオリティの作品に仕上がっています。
Apple ProRaw
RAWはカメラのイメージセンサーが捉えた光をデジタル化し、加工を施さずにほぼそのまま保持するデータ形式。
以前からデジタル一眼レフカメラなどで活用されているファイル形式でiPhone12以降のProモデルで使用することができます。
ふだんの設定で撮影した写真データ(HEIF/JPEG)よりもデータが重くなるのが難点ですが、明るさや色味などをかなり柔軟に調整できるのがメリットになります。
一眼カメラで撮ったデータと同じようにRAW現像したい方におすすめの機能です。
参考 Apple ProRAW についてApple公式サイトLiDARスキャナ
LiDARスキャナは、レーザー光の反射を利用して、モノや地形の「距離」を読み取る機能です。
iPhone12以降のProモデルに搭載されている機能で、下記のような恩恵を得ることができます。
- 3Dスキャンする
- カメラのオートフォーカス性能が上がる
3Dスキャン
LiDARスキャナが使えるアプリを使用すると空間やものを3Dスキャンすることが可能になります。
WIDAR – 3Dスキャン&編集
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スキャンしたデータは記録として保存したり、3Dプリンタのデータとして使ったりすることができます。
まだまだ、使用するシーンは少ないかもしれませんが、刺さる人にはグッと刺さる機能の一つだと思います。
宿泊先のホテルに来たらiPhone LiDARをするのが礼儀(Metascan編)
— iwama@iPhoneで3Dスキャンする人 (@iwamah1) March 15, 2022
ノーカットノー倍速の2分以内で3Dモデルが作れる pic.twitter.com/0O1EGF9Ti4
引っ越し前に住まいもiPhoneでLiDARスキャン! 立体的にアーカイブできるの面白い pic.twitter.com/nyFSTEm88o
— トバログの人 |鳥羽恒彰 (@tobalog) March 26, 2022
オートフォーカス性能の向上
LiDARスキャナはモノや地形の「距離」を読み取ることができる機能です。
これによって被写体との距離を瞬時に計算できるようになるため、暗い場所などでも素早くオートフォーカスを合わせることが可能になります。
iPhone(14、13、12、SE)のカメラ性能比較 まとめ
実際に撮影した写真や動画を交えながらiPhoneのカメラ性能の差を解説してきました。
写真や動画のクオリティーへのこだわりは人によって異なるので一概に結論を出すことはできないですが、目安として下記のように考えると良いでしょう。
- 動画性能にとことんこだわるならiPhone14Pro/13Pro
- 写真がそこそこ綺麗に撮れれば十分ならiPhone14/13
- ほとんど写真を撮らないならiPhone SE 3
本記事がiPhone選びの参考になれば幸いです!
それでは今日はこの辺で。