普段、MacBookをクラムシェルモードで使うのが基本スタイルで外付けキーボードやマウスには強いこだわりがあります。
ここ1〜2年愛用しているマウスはERGO M575というトラックボールマウス。
使用感に慣れるまではやや時間がかかりましたが、今では効率よく仕事をする上で欠かせないデバイスとなっています。
そんな絶大な信頼を寄せているトラックボールマウスの後継機種であるERGO M575SPが発売されました。
さらに快適に仕事ができる環境を整えるべく実際に購入してみたので、使用感を紹介したいと思います。
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ERGO M575SPの外観
今回提新たに購入したトラックボールマウスのERGO M575SP。
ロジクール社から「ERGO M575」の後継機として、2024年9月に発売したワイヤレスマウスです。
- マウス本体
- USBレシーバ(LogiBolt)
- 単三電池
- 製品説明書
こちらが独特な形状のERGO M575SPの本体。正面には左右クリック・スクロールホイール、カスタムボタン2つが並びます。
左側にはメタリックカラーが印象的なトラックボール。
底面には電源・センサー・ペアリング切り替えボタンを搭載しています。
ERGO M575SPのメリット
ここからは実際にERGO M575SPを使用してみて感じた本製品のメリットを5つに分けて解説していきます。
腕が疲れづらい(腱鞘炎になりづらい)
普通のマウスやトラックパッドでの作業は腕全体を動かしながら使用するので、細かい疲労が蓄積されます。
半日ぐらい集中してPC作業をした時なんかは割とダメージが残るなーという感覚がありました。
しかしトラックボールのERGO M575SPなら同じような作業をしていても疲労の蓄積がぐっと減ります。
この感覚が最高でERGO M575からトラックボールマウスを愛用しているわけですが、やっぱり
ボタンに機能の割り当てが可能
ロジクール ERGO M575SはフラッグシップマウスのMXシリーズと同様に、専用アプリの「Logicool Option」で、各ボタンの機能をカスタマイズすることができます。
ここによく使うアプリの頻出ショートカットなどを割り当てておくと作業効率がぐっと上がるので、便利です。
ちなみにロジクールオプションではトラックボールのポインタの速度も好みに調整することも可能なので、ぜひ購入したらアプリインストールもお忘れなく。
クリック音が静かになった
ERGO M575SP は前モデルからクリック音が80%静音化されています。
ほぼ無音と言っていいレベルですし、クリックした時の感触も前モデルよりも好みです。
クリックした時の音の違いは下記のツイートを参考に。
トラックボールマウスをERGO M575 → ERGO M575 SPに買い換えたので、クリック音を比較してみた。
— タカヒロ / ガジェットブロガー (@takahiro_mono) December 17, 2024
段違いに小さくなってたし、感触も好み。
進化した点は少ないけど、いつも使う製品だから小さな変化も嬉しい。 pic.twitter.com/6Y6XgyUYUO
LogiBolt対応
Bluetoothを使用してマウスやキーボードを無線接続しているとたまに反応が遅い時があります。
特にMacBookをクラムシェルモードに切り替えた直後はこの傾向によく陥っていました。
こんなBluetooth接続の不安定さを解消するためにロジクール製品にはUSBレシーバーによる独自の無線接続方法が用意されているのですが、使用している機器ごとにこの規格が異なっているのが悩みでした。
- Mx keys mini → LogiBolt
- ERGO M575 → Unifyingレシーバー
しかし、今回のERGO M575SPのUSBレシーバーはついにLogiBolt対応にアップデート。
これによって一つのUSBレシーバーでキーボードとマウスを無線接続することが可能に。
ワイヤレス接続した時の遅延がなくなりめちゃくちゃ快適に仕事ができるようになって満足です。
ホワイトモデルがある
ERGO M575SPの上位モデルにMX ERGOも同じタイミングで最新機種が発売されています。
ERGO M575SPよりも1段階機能面で優れていてとても魅力的なアイテムです。
ただこちらのマウスはカラーバリエーションが黒のみとなっています。それに対してERGO M575SPカラーバリエーションが白と黒から選ぶことが可能。
デスク周りのアイテムを白色で統一している僕にはこの点も大きなメリットに感じました。
ERGO M575SPのデメリット
次にERGO M575SPを使用してみて感じたデメリットを3つ紹介します。
バッテリー内蔵式じゃない(単三電池を使用)
ERGO M575SPは単三電池で駆動するマウスです。USB充電タイプのマウスが好みの方にはこの仕様はデメリットに感じるでしょう。
ただ単三電池一本で最大18ヶ月も稼働するそうなの、電池交換の手間はほとんどかかりません。
エネループのような充電して何度も使える電池を導入するのもデメリットを解消するのにおすすめです。
定期的にトラックボールのメンテナンスが必要
トラックボールマウスは長期間使用しているとボール部分に手垢やほこりがたまって、反応が悪くなってしまいます。
ERGO M575SPも例外ではなく、2日に一回は簡単な掃除を行う必要があります。
ただ、機種によってはトラックボールの取り外しが難しいものもあるようですが、ERGO M575SSPは小指でマウス裏側からボールを押しだせば簡単に取り外し可能。
メンテナンスコストは割と低い方なんじゃないかと思います。
ちなみに僕はセンサー部分に溜まったゴミを取る際はHagibis 多機能掃除道具というアイテムを愛用してます。
鋭く尖った金属製のペン先が掃除をする際にとても便利だからです。
トラックボールマウスだけでなくワイヤレスイヤホンなど身の回りにある小型ガジェット類の掃除が本当に捗るアイテムなので気になった方はぜひチェックしてみて下さい。
角度調整ができない
上位モデルのMX ERGO Sはマウスをより操作しやすいように傾斜をつけることができる仕様なのですが、ERGO M575SPにはそのような機能がありません。
これがちょっと惜しいなぁと思いました。ただこの弱点を補うような便利なスタンドがメルカリなどでハンドメイド作品として販売されています。
もし傾斜をつけたいという方はぜひ追加購入を検討してみてください。
M575SPとM575の違いについて
今回紹介したM575SPと前モデルにあたるM575の違いを簡単にまとめると下記の通り。
どちらの商品を購入するのかの判断材料としてご活用ください!
M575SP | M575 | |
---|---|---|
イメージ | ||
カラー | グラファイト ホワイト ブラック | グラファイト ホワイト |
クリック音 | 前モデルより80%ノイズ減少 | 普通 |
接続方法 | Logi Bolt+Bluetooth | USBレシーバー+Bluetooth |
環境への配慮 | 再生プラスチック採用 | 再生プラスチック非採用 |
発売日 | 2024年9月24日 | 2017年9月22日 |
価格 | 価格を見る | 価格を見る |
MX Ergo SとERGO M575SPのスペック比較
今回紹介したERGO M575SPとほぼ同時期に上位モデルのMX Ergo Sも発売されています。
両者の違いを比較表にまとめると下記の通り。
MX Ergo S | ERGO M575SP | |
---|---|---|
イメージ | ||
カラー | グラファイト | グラファイト オフホワイト ブラック |
本体サイズ (幅×奥行×高さ) | 100mm x 51mm x 133mm | 100mm x 48mm x 134mm |
本体重量 | 259g | 145g |
解像度 | 2,000dpi(初期値;380dpi) | 2,000dpi(初期値;400dpi) |
総ボタン数 | 8 | 5 |
チルト機能 | ◯ | × |
充電方式 | USB-C充電 | 単三形乾電池x1本 ※最長18ヶ月 |
操作距離 | 約10m | 約10m |
リンク | 価格を見る | 価格を見る |
主な違いはボタンの数、充電方式、チルト機能(マウスの傾斜調整)の3点です。
一万円以上価格が高くなるので、この3つの違いに大きな価値を感じるかどうかで購入するマウスを選択すると良いと思います。
ERGO M575SP レビューまとめ
ERGO M575SPを使用した感想を紹介しました。改めて本製品の良い点、イマイチな点をまとめると下記の通り。
- 腕が疲れづらい(腱鞘炎になりづらい)
- ボタンに機能の割り当てが可能
- クリック音が静かになった
- LogiBolt対応
- ホワイトモデルがある
- バッテリー内蔵式じゃない(単三電池を使用)
- 定期的にトラックボールのメンテナンスが必要
- 角度調整ができない
正直アップデートした内容はそこまで多くないので、ちょっと発表を聞いた時には残念にも思いました。
しかし、USBレシーバーがLogiBoltへ変更となっており、その他のロジクール製品との親和性が高まったのはとても嬉しいポイントです。
安価な価格でトラックボールマウスを使用したい方やLogiBolt対応のキーボードとセットで使えるマウスを探している方はぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか?