ここ最近、折りたたみスマホがずっと気になっていました。
必要に応じて、大画面と小画面を行き来できる。それに最近は新しいiPhoneが出ても進化が地味で、あまりワクワクしなくなっていましたが、「折りたたみなら新鮮な体験ができそう!」と感じたのも大きな理由。
とはいえ、使い慣れたApple製品同士の連携を手放してまで、Androidに乗り換えるのは億劫…。
そこに登場したのが、 iPhone Duo。
30万円を超える価格に「さすがに高すぎる……」と悩んだものの、使ってみたい気持ちが勝って、思い切って購入してみました!
そこで本記事では、iPhone Duoを実際に使って感じた良い点とイマイチな点を、率直に紹介します。
タップできる目次
iPhone Duoとは
iPhone Duoは、Appleが手がける初の折りたたみiPhone。
閉じた状態ではパスポートほどのサイズ感で、開くと大きなインナーディスプレイが現れます。
アウターディスプレイは5.4インチ、インナーディスプレイは7.6インチ。大きさは違いますが、どちらも縦横比は約1:1.4とそろえられています。
同じ比率にしているのは、開閉してもコンテンツの見え方が大きく変わりにくいようにするためだそう。
その他にも閉じた状態で時計を表示するスタンバイ機能や、開いた状態で2つのアプリを並べられるマルチタスクなど、折りたたみならではの機能も盛り込まれています。
| チップ | A20 Pro(iPhone 18 Proと同じ) |
|---|---|
| 重量 | 254g |
| カラー | スターホワイト/ナイトスカイ(2色) |
| 通信 | eSIM専用モデル(物理SIMなし) |
| 生体認証 | サイドボタンのTouch ID(Face IDではない) |
| カメラ | 広角(48MP)・超広角の2種類(望遠なし) |
| 価格(Apple直販) | 256GB:364,800円 512GB:399,800円 1TB:469,800円 2TB:574,800円 |
| 予約開始 | 10月16日 21時から(日本時間) |
| 発売日 | 10月23日 |
iPhone Duoの良い点
ここからは、実際にiPhone Duoを触ってみて感じた良い点を紹介していきます!
映り込みが少なく、指紋も目立ちにくいディスプレイ
iPhone Duoのディスプレイ表面には、ナノテクスチャーが採用されています。
これによって画面への映り込みが抑えられ、照明や窓の光が反射しにくくなっています。
これは完成度がとても高く、屋内でも屋外でも、ストレスなくコンテンツ視聴ができると思いました。
また、触ったときのさらさらとした質感も心地よく、指紋が目立ちにくいと感じたのも嬉しいポイント。
折り目がほとんど目立たない、完成度の高さ
ナノテクスチャーを採用したことによる恩恵は、ディスプレイの折り目を目立たなくするのにも活きています。
折りたたみスマホなので多少は気になるだろうと思っていましたが、折り目はほとんど見えません。
開いたときのインナーディスプレイがフラットで、折りたたみであることを忘れるくらいの完成度の高さ。
大きな画面を気持ちよく使えるのが、とても気に入りました。
開閉アニメーションと、細かい演出
iPhone Duoの発表当初にSNSで話題になった開閉のアニメーションも、実際に使ってみるととても気持ちいいです。
画面がふわっと広がる動きや閉じるときの細かい演出には、Appleらしい丁寧さを感じます。
その他の細かなUIにも、心地よく使えるようにするこだわりを随所に感じられました。
2つのアプリを並べて作業しやすい
インナーディスプレイでは、2つのアプリを左右に並べて使えます。まるで2台のiPhoneで作業するような操作感で、アプリの配置も直感的でした。
個人的には下記の作業のときに活躍してくれています。
- スマホからショート動画を投稿する作業(SNSと投稿用のテキストを同時に開ける)
- ブログや動画台本の文章作成作業(メモ帳とブラウザを同時に開ける)
どこでも効率よく作業ができる環境が整ったのはかなり心強いです。
テントのように立てて、動画を見やすい
画面を90度ほど開いた状態でも、アプリがそのまま動いてくれます。
机の上にテントのように立てておけば、手で持たなくても動画を見られるので、スタンドいらずなのがありがたいところ。
食事中やちょっとした作業の合間に動画を流しておくときなど、この置き方がかなり便利だと感じています。
画面を開いたときのスリムさが素晴らしい
開いた状態のiPhone Duoは厚さがわずか5.2mmで、かなり薄いです。
愛用しているiPad mini 7の厚さは6.3mm。数値だけ見るとほとんど変わらないな〜という印象でしたが、実際に持ってみると結構違います。
薄い板1枚を持っているような感覚で、このスリムさは個人的にめちゃくちゃ気に入っています。
閉じた状態のコンパクトな筐体も好み
もともとiPhone 13 miniのような小さなスマホが好きだったこともあり、閉じたときのサイズ感も気に入っています。
日々のちょっとしたタスクはアウターディスプレイで済むことも多く、閉じたまま使う時間も割と多め。
開けば大画面、閉じればコンパクト。用途に合わせて使い分けられるのは、やはり快適です。
iPhone Duoのイマイチな点
かなり気に入っている製品ですが、購入前に知っておきたい点も正直に書いておきます。
Galaxy Z Fold8と比べると重さと厚みが気になる
iPhone Duoの重量は254gで、開いたときの厚さは5.2mm。単体で使っている分には十分薄く、満足しています。
ただ、Galaxy Z Fold8は重量が約201g、開いたときの厚さが約4.5mmなので、重さも薄さもGalaxyのほうが一枚上手。
とくに重さは50g以上の差があり、比べてしまうと気になるところ。
とはいえ、閉じた状態では手にしっかり収まるので、普段使いで数字ほどの重さは感じませんでした。
ケースの選択肢と価格が悩ましい
Apple純正では、シールで貼るバンパータイプの「iPhone Duoケース」(14,800円)と、スタンド付きの「iPhone Duoフォリオ」(24,800円)が用意されています。
ただ、どちらもケースとしてはかなり高価で、気軽に手を出しにくいのが悩ましいところです。
サードパーティーのケースにiPhone Duoの構造が複雑なためか価格は高めだし、ビビッと来るケースに今のところ出会えていません。
裸で使えたらいいんだけど、かなり高額な端末だからちゃんと保護したいし、ここは難しいところ。
望遠カメラがなく、遠くの被写体は撮りにくい
カメラは広角と超広角の2種類で、望遠は搭載されていません。
遠くの被写体を大きく撮りたい方にとっては、ここが制約になりそうです。
また、Apple ProRAWや空間写真・空間ビデオの撮影にも対応していないので、写真や動画にこだわる方はProモデルのほうが向いていると思います。
一方で、メインカメラを使いながらアウターディスプレイを見て自撮りできるなど、折りたたみならではの撮り方ができるのは面白いところ。
持つ向きによってTouch IDや音量ボタンの位置に迷う
iPhone Duoは、主に次の3通りの使い方ができます。
- 閉じたままアウターディスプレイを使う
- 開いてインナーディスプレイを横向きで使う
- 開いてインナーディスプレイを縦向きで使う
このうち、③の縦向きで使うときは、Touch IDのボタンがどこにあるのか迷いがちです。
音量ボタンも、持つ向きによって位置が変わるため、気づけばボタンを探していることも。
慣れれば問題ないとは思いますが、どの持ち方でもロックを解除しやすいように、複数の指の指紋を登録しておくのがおすすめです。
どうしても慣れない場合はApple Watchを着用するのも手ですが、Face IDだといいのになぁ…と正直思いました。
非対応アプリでは、画面サイズを活かしきれない
インナーディスプレイは大きいものの、まだiPhone Duoに最適化されていないアプリも多いです。
非対応のアプリは「互換モード」で動き、広い画面の中にいつものiPhoneの画面がぽつんと表示され、左右に黒い帯が出てしまいます。
拡大ボタンで画面いっぱいに広げることはできますが、元の画面を引き伸ばしただけなので、大画面ならではの使いやすさとは少し違う印象です。
あと、アウターディスプレイの右側にあるタブ部分がデッドスペースになりがちなのも気になります。
片手操作のしやすさを目的に、重要なボタンや機能を配置するUIになっていますが、対応アプリが少ないがゆえにほとんど機能していません。
表示領域が単純に狭くなってしまうので、もったいないなぁと感じています。
対応アプリは日々増えていくと思うので、今後に期待したいポイントです。
インナーディスプレイの修理費が高額
折りたたみスマホで一番気になるのが、画面が壊れたときのこと。
AppleCare+に加入していない場合、インナーディスプレイの修理費は182,800円と、かなりの高額です(AppleCare+加入時は12,900円)。
本体価格を考えても、AppleCare+にはほぼ加入必須だと感じました。
なお、インナーディスプレイに粘着タイプの保護フィルムを貼ると、剥がしたときにナノテクスチャーの質感を損なう可能性もあるので、貼るかどうかは慎重に判断したいところです。
iPhone Duo レビューまとめ
実際にiPhone Duoを使ってみた感想をまとめてきました。
改めてメリット・デメリットを整理すると下記の通り。
- 開いたときのインナーディスプレイがフラットで、折り目が気になりにくい
- ナノテクスチャーで、指紋や映り込みが目立ちにくい
- 開閉アニメーションや細かい演出が楽しい
- 2つのアプリを並べて作業がはかどる
- テントのように立てて動画を見られる
- 開くと薄く、閉じるとコンパクト
- 254gと重めで、Galaxy Z Fold8よりも重くて厚い
- ケースの選択肢が少なく、純正品は高価
- 望遠カメラやProRAWに非対応
- Touch IDや音量ボタンの位置に迷う
- 非対応アプリでは黒帯が出る
- 本体が364,800円からと高額で、修理費も高い
折り目がほとんど見えないフラットな大画面や、開閉するたびに気持ちいいアニメーション、2つのアプリを並べて使えるマルチタスクなど、iPhone Duoではこれまでのスマホにはなかった新鮮な体験がたくさんできました。
一方で、Apple初の折りたたみiPhoneということもあり、重さやボタンの配置、非対応アプリの多さなど、改善してほしい点が多いのも正直なところです。
さらに、本体が364,800円からと高額な上に、インナーディスプレイの修理費やケースなどの周辺機器もお高め。気軽に手を出せる製品ではなく、購入のハードルはかなり高いと感じます。
使う人はかなり選びそうですが、「最近のスマホにワクワクしなくなった」「もう一度スマホでワクワクしたい」という方には、ぜひおすすめしたい一台です。
















