iPhoneユーザーの方でスマートウォッチの購入を検討しようとしたら、真っ先に候補に上がるであろうApple Watch。
しかし、Apple Watchは3~5万ほどする高価なデバイスなので、こんな風に思う方も多いのではないでしょうか。
- Apple Watchとその他スマートウォッチ何が違うの?
- 安い価格で売られているスマートウォッチでも十分なんじゃないの?
そこで本記事では1万円台で購入できるHUAWEI WATCH FITを例に、Apple Watchと格安スマートウォッチのできることの違いを解説していきます。
この記事を読めばスマートウォッチ選びが捗ると思うので、ぜひチェックしてみてください!
- 低価格スマートウォッチは健康管理面の機能は優れているがやれることが限定的
- 健康管理以外の機能をスマートウォッチに求めるならApple Watchがおすすめ
タップできる目次
スマートウォッチの種類を整理
現在発売されているスマートウォッチは下記の2つに分類することができます。
- アプリ固定型スマートウォッチ
- アプリ追加型スマートウォッチ
両者のメリット・デメリットを整理しておくと、Apple Watchと格安スマートウォッチどちらを選べばよいか理解しやすくなるので、詳しく解説していきます。
アプリ固定型スマートウォッチ
予め搭載されているアプリを使うシンプルな使い勝手のアプリ固定型スマートウォッチ。
下記のようなメリット・デメリットがあり、スマートウォッチを使う目的が健康管理に特化している場合はこちらのタイプを購入するのがおすすめ。
- 価格が安い(5,000~20,000円)
- 健康管理機能(歩数、心拍、睡眠ログなど)が充実
- ロングバッテリーな製品が多い(7日〜10日ほど充電せずに使える)
- 多くのモデルが登場しており選択肢が多い
- 音楽再生コントロール、通知の返信機能などスマホとの連携はイマイチ
- 電子決済できるモデルはほとんどない
- HUAWEI Watch Fit
- HUAWEI Band 6
- OnePlus Watch
- Mi Watch
- Mi Watch Lite
- Mi Band 6
- Amazfit band 5
- TicWatch GTH
タカヒロ
今回Apple Watch 6との比較対象としてピックアップしたHUAWEI Watch Fitはこちらのタイプです!
アプリ追加型スマートウォッチ
Appleを始め、Galaxy、Huaweiなどのスマホメーカーが手掛けているアプリ追加型スマートウォッチ。
スマートウォッチに最適化されたアプリを追加したり、スマホを取り出さなくてもいろいろなタスクをタスクを実行できるようになるのが特徴。(同じメーカーのスマートフォン、スマートウォッチを揃えるのが前提)
健康管理だけでなく、スマホとのより高度な連携を求める方や、より便利な使い方を楽しみたい方におすすめです。
- 健康管理機能(歩数、心拍、睡眠ログなど)が充実
- スマホと強力な連携が可能(音楽再生コントロール、通知自動返信など)
- 音声操作できる
- 電子決済に対応
- 価格が高い(3万円 ~ 6万円)
- 購入できるモデルが少ない
- 多機能な分、バッテリー持ちが悪い
- Apple Watch 6
- Apple Watch SE
- Galaxy Watch 3
- HUAWEI Watch 3
Apple Watch 6とHUAWEI WATCH FITのできることの違い
それではここからはアプリ追加型のApple Watchとアプリ固定型のHUAWEI WATCH FITでできることにどのような違いがあるかを11項目に分けて解説していきます。
Apple Watchを買うのか、オーバースペックすぎるから低価格のスマートウォッチを購入するのかの判断にぜひご活用ください。
活動量計
一日にどれくらいカロリーを消費したのかなどを自動で記録し続けてくれる活動量計機能。
Apple Watchでは下記の3種類で一日の活動量をチェックすることが可能。アプリUIがわかりやすく、リングを3つとも閉じるのが楽しくなります。
- ムーブ(赤)・・・消費カロリー
- エクササイズ(緑)・・・運動時間
- スタンド(青)・・・立ち時間
HUAWEI WATCH FITもUIに違いはありますが、アプリトップ画面で一日の歩数、消費カロリー数などを確認することができます。
UIもそこそこにシンプルでApple Watchと遜色ありません。
睡眠ログ
睡眠時間の長さや質をチェックする睡眠ログ機能。日々どれくらい睡眠を取れているか記録をとっておくと体調管理しやすくなります。
Apple Watchでは純正アプリで週単位、月単位での平均睡眠時間が確認できます。
また、有料アプリの「Auto Sleep」をインストールすれば、一日単位で睡眠の質を細かくチェックすることも可能。
HUAWEI WATCH FITは一つの画面の中で日、週、月、年単位で平均睡眠時等を確認することができます。
また、一日の睡眠で浅い眠りと深い眠りの割合を表示することも可能。標準搭載されているアプリだけで比較するとHUAWEI WATCH FITのほうが優れている印象です。
スポーツモード(ワークアウト)
様々なスポーツに合わせて正確に活動量を測ってくれるスポーツモード。
運動した実績を記録してくれて、あとから確認できると運動するモチベーションアップにも繋がります。
Apple Watchでは16種類のスポーツモードが標準搭載されており、その他のモードもあとから追加可能。
例えばランニングだと、運動時間・走った距離・平均心拍数・消費カロリーなどの数値を確認できます。UIは非常にシンプルな設計です。
HUAWEI WATCH FITは96種類のワークアウトモードに対応。
チェックできる項目はApple Watchとほぼ一緒なのですが、一個一個のアプリUIがよりグラフィカルで見やすい印象です。
ただ、運動の最中に定期的に心拍数や移動距離が音声で流れるのがちょっと鬱陶しいなと感じる場面も。
通知機能
スマートフォンにLINEやメールが届いたことを知らせてくれる通知機能。
メッセージが来たことがわかるだけでなく一緒に内容も確認できるので、すぐ返信するかの判断をする上で便利な機能です。
Apple WatchとHUAWEI WATCH FIT、どちらもこの機能には対応しているのですが、両者には下記のような違いがあります。
Apple Watch | HUAWEI WATCH FIT | |
---|---|---|
通知確認 | ◯ | ◯ |
アプリアイコンの表示 | ◯ | △ |
返信機能(LINEなど) | ◯ | × |
Apple Watchはアプリアイコンと通知内容が一緒に表示されるのでより内容が確認しやすいし、LINEアプリは簡易的なメッセージをApple Watch上から返信することができます。
HUAWEI WATCH FITは通知を受け取ることはできるものの、アプリアイコンが表示されない場合が多く、ぱっと見て内容を確認しづらいのがいまいち。
またApple Watchのように簡易的な返信をすることはできません。
音声操作
スマートウォッチに話しかけることで様々なタスクを実行してくれる音声操作機能。
Apple WatchはSiriの音声操作に対応しており、「3分タイマーセットして」、「今日の天気は?」といった音声コマンドを実行することが可能。
HUAWEI WATCH FITは音声操作に非対応なので、残念ながらこういった機能を使うことはできません。
普段から積極的に音声操作を使っている方はこの点も使用感に影響を与えるポイントなので比較対象としてチェックしておくのがおすすめ。
音楽再生コントロール
スマートフォンで再生中の音楽とメディアをスマートウォッチ上から調整することができるようになる音楽再生コントロール。
Apple Watchはこの機能に対応しており、音楽の停止・スキップ・音量の上げ下げなどをiPhoneを取り出さなくてもコントロールできます。
音楽を聞きながら通勤通学をしたり、スポーツをする方にはとても重宝する機能です。
HUAWEI WATCH FITは残念ながら音楽再生コントロールには非対応です。
Suica決済機能
スマホを取り出さずに改札を通ったり、コンビニ支払いなどが可能になるSuica決済機能。
Apple Watch 6はこのモードに対応しているので、スマートウォッチをかざすだけで決済可能です。
Apple WatchでSuica決済を行えるようにするとiPhone側でSuicaが使えなくなるというデメリットもありますが、手軽に決済したい人にはおすすめの機能です。
HUAWEI WATCH FITは残念ながらSuica決済機能非対応です。
常時点灯
スマートウォッチの液晶画面常に時刻などを表示しておく常時点灯機能。
Apple Watch 6はこの機能に対応しており、しっかり腕を持ち上げないでも画面が確認できたり、時計をファッションの一部として楽しむことができます。
HUAWEI WATCH FITこの点も非対応となっています。
Apple watchの常時点灯はいらない?使ってみてわかったメリット・デメリットまとめアプリの追加
冒頭でも解説したとおり、Apple Watchはアプリ追加型のスマートウォッチです。
アプリ固定型のHUAWEI WATCH FITとは違い、利用シーンに応じて様々なアプリをインストールできるのは非常に便利。
例えば、スマホアプリから鍵の施錠を行えるようにするスマートロックのSesami mini。
この製品はApple Watchに最適化されたアプリも用意されているので、追加でインストールすればApple Watchからも施錠ができるようになります。
Apple製品との連携
Apple Watchはその他のApple製品との連携が魅力の製品です。
主要な連携機能は下記ようなものがあるのですが、ここはHUAWEI WATCH FITとは大きな差が出るところ。
Apple Watch | HUAWEI WATCH FIT | |
---|---|---|
iPhoneを音を鳴らして探す | ◯ | ◯ |
マスクつけたまま iPhoneロック画面解除 | ◯ | × |
ウィジット機能 | ◯ | × |
MacBookのロックを自動解除 | ◯ | × |
Apple Watchのマスクを付けたままロック解除はこのご時世、外出時に非常に重宝する機能。
また、iPhoneのウィジット機能を使うとホーム画面にApple Watchのフィットネスアプリや睡眠アプリの情報を並べることができます。
Apple Watchで取得した情報に素早くアクセスできると、運動の習慣化にも役立つので、この連携はやはり良いなーと思います。
HUAWEI WATCH FITが唯一対応しているのはiPhoneが手元にない時に音を鳴らして捜索することができることだけ。
Apple製品を複数持っていたり、よりiPhoneを便利に使いたいならApple Watchが圧倒的に優位です。
iPhoneのホーム画面をカスタマイズするやり方まとめ!おしゃれに整理するコツも解説バッテリー持ち
Apple Watch 6のバッテリーの持ちは公称で最大18時間となっています。
一日のうちどこかでバッテリー充電をしておかないと使用できなくなってしまうので、旅行の際にはApple Watch用の充電機器を持ち歩く必要があります。
それに対して、HUAWEI WATCH FITのバッテリー持ちは公称で最大10日間。
「スマートウォッチの種類を整理」でも解説したとおり、アプリ固定型であるHUAWEI WATCH FITは、機能が絞られている分バッテリー持ちが優秀です。
実際にフル充電から一週間使用してみましたが、バッテリー余裕で持っていました。こまめに充電するのが面倒という方にはこの点はとても魅力的ですね。
Apple Watchと格安スマートウォッチのできることの違いまとめ
HUAWEI WATCH FITを例に、Apple Watchと格安スマートウォッチのできることの違いを解説してきました。
アプリ追加型のスマートウォッチであるApple Watcはどれも高価ですが、その分やれることが幅広くあり、快適なデジタルライフを強力にサポートしてくれます。
一方、HUAWEI WATCH FITは、Apple Watchと比べると機能は見劣りするものの、1万程度の価格帯でありながら健康管理機能が非常に充実しているのが魅力。
健康管理分野だけであればApple Watchと同等のことをおこなうことができます。
以上を踏まえるとApple Watchと格安スマートウォッチどちらを買うべきかの結論は以下のようになります。
- 健康管理が主な使用目的なら低価格のアプリ固定型スマートウォッチがおすすめ
- 健康管理 + iPhoneとの多様な連携まで行いたいならApple Watchがおすすめ