3Dプリンターで使うデータを用意する方法として、一般的なのは次の2つです。
- 無料で公開されているデータの中から欲しいものを探す
- BlenderやFusion360などのモデリングソフトを使って自作する
ただ、この2つの選択肢の間には大きなギャップがあり、「もっと手軽に、自分の希望に合ったデータを作りたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
僕もそんな悩みを持つ一人でネットで解決策を探していたところ、ドンピシャな無料サービスを見つけちゃいました…!
それが今回ご紹介する「Bento3D」というWebアプリ。
誰でも簡単に希望するサイズの収納箱を作成できる画期的なサービスだったので、この記事で詳しくご紹介します。
タップできる目次
Bento3Dとは
Bento3Dは3Dプリント可能なツールボックスを10秒で作れるWEBツールです。
@52shinNakaさんが開発されたツールで下記のような特徴があります。
- 縦・横・奥行を自由に調整できる
- 仕切りの数も自由に調整できる
- ねじや平行ピンを用意すれば蓋も取り付けることができる
- 同じサイズの収納箱はスタッキングできる
webアプリの操作も直感的で3Dプリンター初心者の僕でも簡単に好みのサイズの収納ケースを印刷することができました。
こんな素晴らしいアプリを作れるなんて凄すぎる…!
希望サイズの収納箱の3Dデータが簡単に作れるBento3D便利すぎる…!
— タカヒロ / ガジェットブロガー (@takahiro_mono) April 13, 2025
身の回りの小物の整理が捗りまくっている。 pic.twitter.com/f9JZJSLYid
Bento3Dの使い方
次にBento3Dの使い方を3ステップで紹介していきます。とても簡単に希望サイズのモデリングデータが手に入ることがよくわかるはず。
まずは縦・横・高さを指定して収納箱のサイズ感を決めていきます。入力した数字がリアルタイムで反映されるのでわかりやすい。
次に画面上の「+」アイコンをクリックしながらパーテーションのレイアウトを決めていきます。
パーテーションの数はかなり細かな数値まで追加できるようになっています。
最後に収納箱単体 or 収納箱 + 蓋をつけるためのオプションパーツどちらかを選択してデータをダウンロードしましょう。
あとはダウンロードしたSTLファイルをスライサーソフトに読み込み、あとはプリントするだけです。
Bento3Dを利用して作ったアイテム
ここからは実際にBento3Dを使用して作った収納アイテムを作例として2つ紹介していきます。
充電ステーション用のミニ収納ボックス
普段ガジェットに関する情報を発信していることもあって、自宅には様々な電子機器があります。
これらを効率よく充電できる環境を整えるべく、充電に必要なアイテムを一箇所にまとめているのですが、これを実現しようと思うと下記のような小物の収納スペースに困ります。
- Lightning端子やmicroUSB端子の変換アダプター
- マグネット変換アダプター
- オーラリング用充電器
これまでは100円均一に販売されているケースの中から用途に近いサイズ感のものを使っていましたが、パーテーションの数や大きさに若干の不満がありました。
そこでBento3Dでプリントしてみたミニ収納ボックスがこちら。
110×110mmの正方形で、ポケット2つ、中ポケット3つから構成されているアイテムで、上記の小物たちがすっきり収まります。
ちなみにBento3Dはオプションでスタッキングするかどうかも選択できるので同じサイズの収納箱を印刷して重ねられるようにしました。
下段には財布の中の小銭を一時的に逃す場所として活用しています。
油断したら行方がわからなくなりそうな小物たちにぴったりフィットする収納箱を作ることができてよかった。
やっぱり収納するアイテムに合わせてサイズ調整できるのはとても便利!
ワイヤレスイヤホン用ケース
ガジェット付きということもあって自宅には複数のワイヤレスイヤホンがあります。
これらのアイテムは丸みを帯びた形状になっていることもあり自立しづらく収納場所にちょっと困っていました。
そこで作ってみたのがワイヤレスイヤホン用ケース。
100 × 68mmのサイズで3つのイヤホンを縦置きできるようになりました。
こういう収納しづらいアイテムの定番の置き場所ができるとかなりすっきりしますね。
まとめ
3Dプリンター初心者の僕でも簡単に好みのサイズの収納箱を作ることができた「Bento3D」というWebアプリを紹介してきました。
直感的に操作できるので特に使い方で迷うことはないですし、このツールがあればかなり幅広いニーズに応えられると思います。
モデリングソフトを扱うことはできないけど、オリジナルの収納箱を作りたいという方はぜひチェックしてみてください。