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Osmo Pocket 4P レビュー!1ヶ月使ってみてわかったメリット・デメリットまとめ

Osmo Pocket 4P レビュー!1ヶ月使ってみてわかったメリット・デメリットまとめ

評価: 4.3

旅行のときは、カメラで静止画、iPhoneで動画を撮るのが基本スタイル。

ただ、最近はカメラとスマホを持ち替えながら撮るのがだんだん億劫になってきて、「もっと気軽に出かけたい」という気持ちが強くなっていました。

そこで導入したのが、DJIのジンバルカメラOsmo Pocket 4Pです。

Pocketシリーズ初の広角+中望遠デュアルレンズを搭載したフラッグシップモデルで、気づけば旅行にも普段の街撮りにも欠かせないアイテムとなっていました。

本記事では、そんなOsmo Pocket 4Pを1ヶ月使用して良かった点・イマイチだった点を紹介したいと思います。

Osmo Pocket 4Pの概要

DJI Osmo Pocket 4Pの本体外観

Osmo Pocket 4Pは、2026年6月29日に発売されたポケットジンバルカメラです。2018年の初代から続くOsmo Pocketシリーズの最上位モデルで、シリーズとしては初めて広角+中望遠のデュアルレンズを搭載しています。

これまでのPocketシリーズの魅力は「広角で気軽に撮れる」ことでした。4Pはそこに60mm相当の中望遠レンズと17ストップのダイナミックレンジを上乗せして、一眼カメラに近い表現力まで踏み込んできたモデルです。

Osmo Pocket 4P 主要スペック
カメラ構成デュアルレンズ(広角20mm相当+中望遠60mm相当)
イメージセンサー広角:1インチCMOS(17ストップ)/中望遠:1/1.28インチCMOS
開放F値広角f/2.0/中望遠f/1.8
最短撮影距離広角0.09m〜/中望遠0.2m〜
最大動画解像度広角:4K/240fps/中望遠:4K/200fps
ズーム光学3倍(中望遠)+最大12倍デジタルズーム
カラープロファイル10-bit D-Log 2(広角専用)/D-Log(中望遠)
内蔵ストレージ103GB
バッテリー1545mAh/最長210分(1080p・24fps条件)
重量約230g
ラインナップスタンダードコンボ/Vlogコンボ

Osmo Pocket 4Pの良い点

ここからはOsmo Pocket 4Pを1ヶ月使用してみて良かった点をまとめていきます。

望遠レンズのおかげで「寄れる画」が撮れる

Osmo Pocket 4Pの広角+中望遠デュアルレンズ

最大の特徴は、やはりこの中望遠レンズ。光学3倍ズームなので、画質を落とさずに寄った映像が撮れます。遠くの景色や建物をきれいなまま切り取れるのは、素直に感動しました。

ボケの質も気に入っています。

iPhoneのポートレートやシネマティックモードは、後処理で背景をぼかす擬似的なボケなので、髪の毛の輪郭などで破綻することがありました。

でも4Pの中望遠は60mm相当・f/1.8のレンズが作る光学的なボケなので、とても美しいです。

暗所や逆光でも粘る、17ストップのダイナミックレンジ

広角レンズはLOFIC技術により、シネマカメラに近い17ストップのダイナミックレンジを実現しています。標準版のPocket 4が14ストップなので、明暗差の激しいシーンでの余裕がかなり違います。

逆光や、ネオンが入り混じる夜の街歩きでも、明るい部分と暗い部分のどちらも粘って残してくれる印象。iPhoneにありがちな「顔が暗く沈む」問題が、かなり減った感覚があります。

10-bit D-Log 2で編集の自由度が広がる

Osmo Pocket 4Pで10-bit D-Log 2を選択したカラーモード設定画面

撮って出しでも十分きれいですが、DaVinci Resolveなどでカラーグレーディングをする楽しさに目覚めると、階調情報が多いD-Log系で撮りたくなってきます。

4Pの広角レンズは10-bit D-Log 2に対応。編集前提で「素材撮り」をしたい人にとっては、ここが最大の魅力になると思います。

ちなみにD-Log 2はベースISOが100から選べるので、日中の屋外でもNDフィルターに頼りきりにならずに済むのがありがたいところ。

230gでもポケットに収まるコンパクトさ

Osmo Pocket 4Pを手に持ってサイズ感を確かめているところ

単眼モデルのPocket 4(190.5g)と比べると重くはなっています。それでも、一眼カメラを持ち歩くことに比べれば全然軽いです。

広角と中望遠を1台に収めてこのサイズ感というのは、素直にすごいなと思います。しかも3軸メカニカルジンバルを積んでいるので、この軽さのまま歩き撮りをしても映像がしっかり安定してくれる。「軽いから画が荒れる」という妥協がないのは、やっぱり気持ちがいいです。

103GBの内蔵ストレージでSDカード忘れの不安がない

Osmo Pocket 4Pの内蔵ストレージ残量とmicroSDカードスロット

内蔵ストレージは103GBで、4K/30fpsなら約4時間47分撮れます。うっかりSDカードを忘れても撮影できてしまうのが心強いです。

ただ、D-Logなど情報量の多いフォーマットで長時間撮るには心もとないので、僕はmicroSDカードも併用しています。

転送はWi-Fi 6・USB 3.1に対応。有線なら最大800MB/sと爆速なので、帰宅後の取り込みもストレスがありません。

さらに2026年8月のファームウェアアップデートで「Camera Cloud Service」が追加され、撮った素材をGoogle DriveやOneDrive、自宅のNASへカメラから直接アップロードできるようになりました。旅先でPCを開かなくても退避できるので、内蔵ストレージを安心して使い切れるようになったのは大きな変化だと感じています。

4K/240fpsのハイフレームレート撮影に対応

広角レンズは最大4K/240fpsのスローモーション撮影に対応しています。ワンカットをスローで挟むだけで映像のテンポにメリハリが出るので、地味に重宝している機能です。

ちなみに中望遠側も4K/200fpsまで対応していて、望遠でのスロー表現もできます。

Osmo Pocket 4Pのイマイチな点

かなり気に入っているジンバルカメラですが、気になった点を正直に挙げておきます。

ズーム操作がちょっと複雑

Osmo Pocket 4Pのジョイスティックでズームを操作しているところ

4Pにはズーム専用のスライダーがなく、ジョイスティックを「カメラ操作用」と「ズーム操作用」で都度切り替える必要があります。

ボタンで3倍・6倍と大まかに切り替えることはできますが、2倍ズームにワンタッチで行けないのは少し不便。ライバル機のLuna Ultraにはズーム専用スライダーがあるので、この点では一歩譲る印象です。

とはいえ、使っているうちに「ボタンでざっくり切り替える」運用にも慣れてくるので、致命的というほどではありません。

グリップが細く、手が大きいと操作しづらい

Osmo Pocket 4Pの細いグリップ部分を握ったときの持ち心地

ポケットに収まるコンパクトさの裏返しですが、グリップ部分はかなり細めです。手が大きい人だと握りが浅くなり、ジョイスティックやボタンの操作がしづらい場面があります。

僕も片手で操作していると、ズームの切り替え時に一度持ち直すことがしばしば…。

操作の多いシーンや長時間の撮影では、付属のハンドルを付けて握りを太くした方が安定します。

D-Log 2が広角レンズ専用

Osmo Pocket 4Pの広角レンズと中望遠レンズの2つのレンズ

本機の目玉であるD-Log 2は、残念ながら広角レンズでしか使えません。公式にも「10-bit D-Log 2は1倍ズームのみサポート」と明記されており、中望遠側は一段階情報量の少ないD-Logになります。2つのレンズを混ぜて1本に仕上げるときは、色味を合わせる手間がかかります。

撮影中のレンズ切り替えも一手間で、D-Log 2のまま中望遠には切り替えられず、一度D-Logに戻す必要があります。両者はベースISOも100と400で異なるため、露出の設定し直しもセットです。

撮って出し派にはまったく関係ない話ですが、Log撮影を前提に2つのレンズを行き来したい方は知っておきたいポイント。ちなみにライバルのLuna Ultraは、Logが広角・望遠の両方で使えます。望遠を積んでいるモデルだからこそ、4PもそちらでD-Log 2が使えたらな…と思ってしまいます。

スローモーション撮影は弱点が多い

Osmo Pocket 4Pのスローモーション撮影モードの設定画面

4K/240fpsのハイフレームレートは魅力なのですが、スローモーション撮影まわりには気になる点がいくつかあります。

  • 通常の動画モードでは撮れず、専用モードへの切り替えが必要
  • 専用モードでは音声が録れない
  • カラーモードはD-Logのみで、D-Log 2は選べない

特に不便なのがモード切り替えで、歩き撮りの途中で「今の瞬間をスローで」と思っても、一度撮影を止めることになります。Luna Ultraは通常モードのまま4K/120fpsが撮れて音声も残せるので、その手軽さと比べると見劣りする部分です。

なお、以前は専用モードでLog撮影自体ができませんでしたが、2026年8月のファームウェアアップデートでD-Log 10bitに対応したため、グレーディング前提の素材撮りには問題なく使えるようになりました。

ワイヤレスマイクとリモコンを同時に使えない

Osmo Pocket 4PとDJI Mic Mini 2トランスミッター、Osmo FrameTap

Vlogコンボに付属するOsmo FrameTap(ワイヤレスリモコン)と、ワイヤレスマイクは同時に接続できない仕様。

これの何が困るかというと、「三脚に置いた4PをFrameTapで操作しながら、胸元のマイクで声を録る」という自撮りVlogの定番スタイルが成立しないこと。リモコンを使う間は音声が本体の内蔵マイク頼みになるので、カメラから離れるほど声が拾いづらくなります。

手持ちで撮ることがメインの方には関係ない話ですが、カメラを離して置く自撮りスタイルを想定している方は注意が必要です。

Osmo Pocket 3・4・4Pをスペックで比較

購入にあたって、旧モデルのPocket 3と標準版のPocket 4もかなり比較検討しました。主要スペックを表にまとめておきます。

Pocket 3 Pocket 4 Pocket 4P
イメージ DJI Osmo Pocket 3 DJI Osmo Pocket 4 DJI Osmo Pocket 4P
発売日 2023年10月 2026年4月 2026年6月
カメラ構成 広角のみ(20mm相当) 広角のみ(20mm相当) 広角+中望遠(20mm+60mm相当)
イメージセンサー 1インチCMOS 1インチCMOS(新開発) 広角:1インチ/中望遠:1/1.28インチ
ダイナミックレンジ 14ストップ 17ストップ(広角)
最大動画解像度 4K/120fps 4K/240fps 広角4K/240fps/中望遠4K/200fps
ズーム 2倍ロスレス(撮影前に設定) 2倍ロスレス(撮影中も可) 光学3倍+最大12倍デジタル
カラープロファイル 10-bit D-Log M 10-bit D-Log M 10-bit D-Log 2(広角)/D-Log(中望遠)
ActiveTrack 6.0 7.0 8.0
内蔵ストレージ なし 107GB 103GB
重量 179g 190.5g 約230g
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4Pが標準版のPocket 4に上乗せしているのは、「光学3倍ズーム」「17ストップのダイナミックレンジ」「D-Log 2対応」の3点に集約されます。Pocket 3は世代差が開いてきたものの、値下がりしてきているぶんコスパで光るモデルです。

それぞれ、こんな方におすすめです。

Pocket 4Pがおすすめな人
望遠で人物や遠くの被写体を撮り分けたい方。自然なボケや、D-Log 2での本格的なカラーグレーディングを楽しみたい方にも4P一択です。
Pocket 4がおすすめな人
広角中心の撮影で十分な方。4Pより軽く、4K/240fpsや内蔵ストレージなど基本性能は最新世代なので、日常Vlogならこれで戦えます。
Pocket 3がおすすめな人
とにかく価格を抑えたい方。内蔵ストレージがない点だけ許容できれば、画質の基本は今でも十分に通用します。

Insta360 Luna Ultraとの比較

同時期に発売された、同じデュアルレンズ構成のライバル機がInsta360 Luna Ultraです。僕も最後までどちらにするか迷ったので、こちらも表で比較しておきます。

Osmo Pocket 4P Luna Ultra
イメージ DJI Osmo Pocket 4P Insta360 Luna Ultra
カメラ構成 広角1インチ+中望遠1/1.28インチ 広角1インチ(8K・Leica Summicron)+望遠1/1.3インチ
開放F値 広角f/2.0/中望遠f/1.8 広角F1.8/望遠F2.0
ダイナミックレンジ 17ストップ(広角) 14ストップ
最大解像度 4K 8K/30fps(Dolby Vision対応)
ハイフレームレート 4K/240fps(専用モード・音声なし) 4K/120fps(通常モード・音声あり)/1080p/240fps
ズーム 光学3倍+最大12倍デジタル 6倍ロスレス+最大12倍
ズーム操作 ジョイスティック切り替え式 専用スライダー
カラープロファイル 10-bit D-Log 2(広角専用)/D-Log 10-bit I-Log(広角・望遠とも対応)
スクリーン 回転式2インチ 着脱式2インチOLED
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スペックを並べると近いようで、性格はかなり異なる2台です。Luna Ultraは8Kの解像感と操作性、そしてLeica監修の色味。4Pはダイナミックレンジと編集耐性、そして価格の手頃さが強み。整理するとこうなります。

Osmo Pocket 4Pがおすすめな人
D-Log 2での編集前提の素材撮りをしたい方や、逆光・夜景などダイナミックレンジを重視する方。Luna Ultraより価格を抑えられるのも魅力です。
Luna Ultraがおすすめな人
Leica監修レンズの色の深みと、専用スライダーによる直感的なズーム操作を優先したい方。8K撮影や、I-Logを広角・望遠の両方で使える点に魅力を感じる方もこちらです。着脱式OLEDスクリーンも、このモデルだけの武器になります。

スタンダードコンボとVlogコンボの違い

Osmo Pocket 4Pには、スタンダードコンボとVlogコンボの2種類があります。どちらを買うべきか、僕もかなり迷ったので違いをまとめておきます。

スタンダードコンボ Vlogコンボ
イメージ DJI Osmo Pocket 4P スタンダードコンボ DJI Osmo Pocket 4P Vlogコンボ
本体・補助ライト・ハンドル
キャリーポーチ・USBケーブル
DJI Mic Mini 2 トランスミッター
Osmo FrameTap
ミニ三脚
キャリーバッグ
カラー展開 クラシックブラック/パールホワイト クラシックブラックのみ
リンク 価格を見る 価格を見る

Vlogコンボで追加されるのは、ワイヤレスマイク・リモコン・ミニ三脚・キャリーバッグの4点。これらを個別に揃えることを考えると、価格差はかなり良心的な設定です。

特にOsmo FrameTapは4P単体では手に入らないので、リモコンが欲しい方はVlogコンボ一択になります。

ただし、注意点がひとつ。イマイチな点でも触れた通り、FrameTapとワイヤレスマイクは同時に使用できません。「三脚に置いた4Pをリモコンで操作しつつ、マイクで音声も録る」という使い方はできないので、そこは割り切りが必要です。

それぞれ、こんな方におすすめです。

スタンダードコンボがおすすめな人
手持ち撮影がメインの方や、すでにDJI Micシリーズ・三脚を持っている方。パールホワイトを選びたい方も、展開があるのはこちらだけです。
Vlogコンボがおすすめな人
これから機材を一式揃える方や、カメラを離れた場所に置いてリモート操作したい方。FrameTapが手に入るのはこちらだけです。

DJI Osmo Pocket 4P レビューまとめ

1ヶ月使い込んだOsmo Pocket 4Pをレビューしました。

改めて本製品の良い点・悪い点をまとめてみると下記の通り。

メリット
  • 光学3倍の中望遠レンズで、画質を落とさず寄れて自然なボケも作れる
  • 17ストップの広いダイナミックレンジで逆光・夜景にも強い
  • 3軸メカニカルジンバルで安定感のある映像が撮れる
  • 10-bit D-Log 2で編集の自由度が広い
  • 230gのコンパクトなボディ
  • 103GBの内蔵ストレージとUSB 3.1の高速転送、クラウド/NASへの直接アップロードにも対応
  • 4K/240fpsのハイフレームレート撮影対応
デメリット
  • ズーム専用スライダーがない
  • グリップが細く、やや操作しづらい
  • D-Log 2が広角レンズ専用で、レンズ切り替えにも手間がかかる
  • ワイヤレスマイクとリモコンの同時使用不可
  • スローモーション撮影は制約が多い(専用モード・音声なし・D-Log 2非対応)

こうして並べてみると、デメリットの多くはD-Log 2やスローモーションなど「こだわった絵作り」をしようとしたときに顔を出すもの。2つのレンズをLogで使い分けたい方には、少しもどかしい仕様が残っています。

逆に言えば、電源を入れてサッと撮るぶんには、ジンバルの安定感と17ストップの余裕で、撮って出しでも驚くほどきれいな映像が残せます。難しいことを考えず、きれいな映像をサクッと残したい人には自信を持っておすすめできる1台です。僕のように「カメラ+iPhone」の二刀流で旅をしてきた方なら、これ1台に集約して身軽に出かけられると思います。

気になった方は、ぜひチェックしてみてください!

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