これまでスマホやPCのデータは外付けHDDに定期的に転送して整理していたのですが、動画データを扱う機会が増えてファイル整理の頻度が増えてきた。
そこでもっと手軽にデータ整理をするためにクラウドストレージを検討したのですが、従量課金制で将来的にコストがどんどん増えていくことを考えるとイマイチな選択肢…。
そこで今回UGREEN NASync DXP2800を購入したんですが、結果は大満足。
ネットワーク機器の設定があまり得意じゃない僕でも超簡単に初期設定ができて、PCやスマホのデータ整理がめちゃくちゃ快適になったからです。
そこで本記事ではUGREEN NASync DXP2800を使って分かったメリット・デメリットを紹介していきます。
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UGREEN NASync DXP2800の外観
今回購入したUGREEN NASync DXP2800。海外クラウドファンディングで歴代一位を獲得した話題のNASです。
早速パッケージを開封してみると付属品がずらり。
- NAS本体
- 電源アダプター
- 説明書
- 小型ドライバー
- ねじ
- LANケーブル
こちらがUGREEN NASync DXP2800の本体。シンプルな外観でとてもスタイリッシュな印象です。
正面には電源ボタン、USB-Cポート、USB-Aポート、インジケーターが搭載されています。
背面にはLANポート、HDMIポート、USB-Aポート、リセットボタンなどが搭載されています。
UGREEN NASync DXP2800の設定方法
UGREEN NASync DXP2800の外観をチェックした後は早速セットアップを実施します。
ざっくりのステップを記載しておくので、購入後の設定方法をイメージするのにご活用ください。
まずはNASのロックを外してスロットを取り外します。
スロットを取り外したら別途購入しておいたハードディスクをセット。特別な工具など不要でサクッと固定ができるのが好印象でした。
NAS本体を電源を確保したらルーターとLANケーブルで接続したら電源をONにします。これでハードウェア側のセットアップは完了!
アプリをインストールしたら、同じLAN環境下にあるUGREEN NASync DXP2800が表示されるのでそれを選択し、画面の案内に従ってアカウント作成を行います。
最後にアプリの案内に従ってRAIDの設定やHDDのフォーマット化といった初期設定を済ませばセットアップは全て完了!
UGREEN NASync DXP2800のメリット
ここからはUGREEN NASync DXP2800を使用して感じた本製品のメリットを紹介していきます。
初期設定がとても簡単
まず驚いたのが初期設定がめちゃくちゃ簡単ということ。
ハードディスクは工具を使わずに取り付けることができるし、RAIDの設定やHDDのフォーマット化といった作業もアプリの案内に従って入力していくだけでサクッと完了します。
開封から実際に利用できるようになるまでの時間は10~20分ぐらいで、拍子抜けするぐらいシンプルなので、ネットワークの設定とか苦手な方も安心です。
アプリの完成度も高い
UGREEN NASのOSは、UGOS ProというLinuxベースのオリジナルの製品となっています。
リリースされたばかりの発展途上のOSですがまるでデスクPCのような使いやすいUIを備えており、海外製品ながら日本語にもきちんと対応しています。
まだじっくり各種機能を使用できていませんが、追加でアプリをインストールしながら使用感をカスタマイズできるようにもなっています。
スマホやタブレットからのアクセスも簡単
UGREEN NASyncシリーズはPC、スマホ、タブレットなどそれぞれに対応アプリが用意されていて、複数の端末からファイルを参照することができます。
クラウドストレージなら当たり前にできることですが、これがプライベートストレージでも実行できるのはちょっと感動です。
スマホ版のアプリUIもとても洗練されていて使いやすい印象を覚えました。
AIの力で画像の分類・整理が自動で完結
UGREEN NASync DXP2800は画像認識技術による写真の分類機能を搭載しています。
写真の内容をAIが自動で判別し、人物・文字・場所ごとにジャンル分けしてくれるので、お目当ての写真をテキストや人物で絞り込んで検索できます。
また、類似または重複している写真を自動で削除する機能も備わっており、データの整理整頓を自動化できるのも魅力。
これらの機能があればNAS内のデータ整理が捗りそうです。
UGREEN NASync DXP2800のデメリット
ここからはUGREEN NASync DXP2800を使用して感じた本製品のデメリットを紹介していきます。
駆動音はやや気になる
ハードディスクの読み書きが行われている最中はやや駆動音が気になりました。
その他のNASを使用したことがないし、駆動音は挿入するHDDによっても異なるのでとても主観的な感想ですが…。
ただ、ファイルの転送などを終えてしばらくすると駆動音はほとんど聞こえずとても静かなので、そこまで神経質になる必要はなさそうです。
SDカードスロットがない
NASyncシリーズには今回紹介したエントリモデルのDXP2800以外にも2つの姉妹製品があります。
挿入できるHDDの数や転送最大速度などが違うことは購入前に理解していたのですが、SDカードスロットがエントリーモデルには搭載されてないというのは見落としてました。
SDカードのデータ転送はネットワーク経由ではなくローカル環境で行った方が確実に早いのでこの点はちょっと失敗したなぁと思いました。
ネットワーク経由でもそこまでストレスを感じることはなかったのでよかったですが。
UGREEN NASyncシリーズに対応のSATA HDDについて
UGREEN NASyncシリーズのハードディスクを揃える場合はNAS専用の製品を購入するのが推奨されています。
- 24時間365日の稼働に耐える設計
- 振動や熱に強い
- RAID構成との相性が良い
- NAS向けのファームウェア
メーカー公式サイトにはが為替が確認されているHDDが一覧で載っているので、初めてNASを導入する方は一度ご確認ください。
僕はこのリストの中からWD40EFPXを選びました!
参考 製品互換性リストUGREEN NASync公式サイトUGREEN NASyncシリーズの違い
UGREEN NASyncシリーズは今回紹介したDXP2800を含む3機種が展開されています。
ここでは各シリーズの違いを比較表形式でご紹介します。
NASync DXP2800 | NASync DXP4800 Plus | NASync DXP6800 Pro | |
---|---|---|---|
通常価格(税込) | 55,880円 | 99,880円 | 169,880円 |
CPU | Intel N100 | Intel 8505 | Intel Core i5-1235u |
メモリ | 最大16GB DDR5 | 最大64GB DDR5 | 最大64GB DDR5 |
フラッシュメモリ | eMMC 32GB | SSD 128GB | SSD 128GB |
HDDスロット | 2 | 4 | 6 |
最大容量 | 64TB HDD:24TB × 2 SSD:8TB × 2 | 112TB HDD:24TB × 4 SSD:8TB × 2 | 160TB HDD:24TB × 6 SSD:8TB × 2 |
RAID | JBOD/Basic/0/1 | JBOD/Basic/0/1/5/6/10 | JBOD/Basic/0/1/5/6/10 |
ネットワーク | 2.5GbE x1 | 2.5GbE + 10GbE | 10GbE x2 |
転送速度 (実際の転送値予想) | 280〜310MB/s | 500〜1200MB/s | 1200〜2400MB/s |
HDMI出力 | 4K | 4K | 8K 60Hz |
SDカードスロット | なし | あり | あり |
Thunderbolt 4 | なし | なし | 2 |
サイズ/重量 | 23.1×10.9×17.7cm 2.56kg | 25.7×17.8×17.8cm 3.65kg | 29.3×25.8×20.0cm 8.00kg |
特徴 | エントリーモデル | バランス重視 | プロ/ハイエンド向け |
UGREEN NASync DXP2800 レビューまとめ
本記事ではUGREEN NASyncを購入して感じたメリット、デメリットを紹介してきました。
改めてまとめると下記の通り。
- 初期設定がとても簡単
- アプリの完成度も高い
- スマホやタブレットからのアクセスも簡単
- AIの力で画像の分類・整理が自動で完結
- 駆動音はやや気になるかも
- SDカードスロットがない
特筆すべきは圧倒的な初期設定のわかりやすさ。ネットワークの設定など苦手な僕でも開封から20分ほどで快適にファイル転送できるような環境が整いました。
いつでも手軽にスマホやPCのデータを整理できる環境が整ってかなりQOLが上がったのを実感しています。
今回の環境構築にかかった費用は7万円ほど。
クラウドサービスに比べると導入コストは高いですが、どんどん増えていくデータを管理し続けることを考えたら、大容量のプライベートストレージはコスパの良い選択肢になっていくはず。
気になった方はぜひ導入を検討してみてください!それでは昨日はこの辺で。