数年前からOura Ringというスマートリングを使い、日々の健康管理や睡眠トラッキングに活用してきました。
ただ、専用アプリの月額980円というサブスク料金を負担に感じるようになり、代替製品を探すように…。
そんな背景から最近ではSmart Recovery RingやRingConn第2世代といった製品をレビューしてきましたが、どれも一長一短で「これだ!」と感じる決定打には至りませんでした。
そんな中、ようやく本命と呼べるアイテムに出会えました。
それが今回紹介する、SOXAI RING 1.1という日本発のスマートリング。
専用アプリは完全無料でUIもわかりやすく、計測精度も高くて信頼できるアイテムだと感じたからです。
本記事では、そんなSOXAI RING 1.1の使用感を詳しく紹介していきます!
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SOXAI RING 1.1の外観
今回導入してみた日本発のスマートリング、SOXAI RING 1.1。
2023年7月に登場した初期モデルの改良版として2025年5月に発売されたアイテムです。
改良された点は記事後半の「SOXAI RING 1.1は何が変わった?」で紹介。
早速パッケージを開封してみると付属品がずらり。(左からスマートリング本体、充電ケース、USB-Cケーブル、スタートガイド)
こちらはスマートリング本体。iPhoneProモデルなどにも用いられているチタン素材でできており、高級感があります。
カラーバリエーションは5つ、今回はその中からマットシルバーを選びました。
- シルバー
- マットシルバー
- マットブラック
- ピンクゴールド
- ゴールド
指輪の光沢感を比べてみるとこんな感じ。
右からOuraRing3、SOXAI RING 1.1、Smart Recovery Ringなのですが、マットなんだけど程よい光沢感がある絶妙なバランスが個人的にはかなりグッときました。
指輪のサイズは20号。事前に送ってもらったサイジングキットで大きさを確認できるので安心してサイズ指定ができました。
こちらはSOXAI RING 1.1の充電器。
蓋が付いていたり、モバイル充電できる多機能なケースを採用している製品も多くありますが、個人的にはシンプルに充電だけできてコンパクトなのが好みなので、この仕様はお気に入り。
なお、フル充電までにかかる時間は約2時間ほどとなっています。
SOXAI RING 1.1の初期設定方法
パッケージを開封して内容物をチェックしたら早速使用できるようにしていきましょう!
下記の5ステップで簡単に設定を行うことができました。
次にアプリに紐づけるメールアドレスを登録しアカウントを作成し、さらにプロフィールを入力していきます。


次にアプリの案内に従って使用するデバイスのBluetooth接続を完了させます。


次に生年月日、身長、性別などの情報を入力します。


最後にリングを装着する指や利き手といった情報を入力すれば初期設定は完了です!


SOXAI RING 1.1のメリット
ここからはSOXAI RING 1.1を使用してみて感じた本製品のメリットを紹介していきます。
体に関する情報をバランスよく取得できる
SOXAI RING 1.1の専用のアプリでは下記4項目に分けて健康管理に関するデータを表示しており、これをチェックすることで日々の体の調子を定量的に判断できます。
- ホーム画面
- 睡眠
- 体調
- 運動
ホーム画面


睡眠・体調・運度の各種状況からQOLスコアという独自の得点を表示してくれるホーム画面。
また様々な情報が程よい粒度で表示されるので、さくっと健康状態をチェックしたい場合はこの画面だけで完結します。
欲しい情報に手が届きやすい良いTOP画面だと思います。
睡眠


日々の睡眠の質や量を可視化してくれる「睡眠」の画面。
就寝・起床した時刻だけでなく、浅い睡眠・深い睡眠の割合なども細かいデータも表示されます。
毎日の睡眠時間や入眠時間と起床時間といったデータも溜まっていのでライフログとして活用できるのも便利。
トラッキングされたデータに違和感を感じることはないですし、15分ほどの昼寝を挟んだ場合もしっかり検知しているので、計測精度は申し分なしだと感じました。
体調


さまざまな情報から総合して体調の良さを判断してくれる「体調」の画面。
就寝・起床時間のサイクルが乱れていたり、安静時心拍数が高かったりするとスコアが低く出るようです。
こういった情報は可視化しづらいので、定量データが表示されるのは嬉しいポイント。
運動


歩数や消費カロリーをチェックできる「運動」の画面。
運動による消費カロリーと安静時代謝によるエネルギー消費を分けてチェックできるのがわかりやすくていいです。
また、たくさん運動した時にこの画面を見るとぐっと数値情報が更新されて達成感を得られる点もお気に入り。
なお、以前にSmart Ricovery Ringをレビューした際はオーラリング、Apple Watchなどと比べて明らかに歩行数が少なく出る事象がありました。
しかしSOXAI RING 1.1ではそのような数字の明らかな乖離はなく、計測の精度に問題はないと感じます。
アプリ画面がわかりやすい(程よい情報粒度)


これまで複数のスマートリングを使用してきていますが、Soxai Ring 1.1はとてもアプリ画面が見やすく、情報の粒度も程よいと感じました。
また、各種数値に関する補足情報やどう改善していけばいいのかのアドバイスもすごく納得感があります。
なお、これまでに使ってきたスマートリングのアプリ画面の評価を簡単にまとめると下記の通り。
- オーラリング
- 情報が細かく階層が複雑に感じる。情報過多なのでもう少しシンプルでもいいかも…という印象。
- SmartRicoveryRing
- 情報の粒度が一番荒い印象。ちょっと可愛いデザインも好みが分かれそう。
- RingConn 第2世代
- 情報の粒度はSoxaiRIng1.1に近くて、デザインも見やすい。ただ中国企業発のアイテムで日本語翻訳が怪しいところがある。
約9日間の連続使用できる
SOXAI RING 1.1はフル充電すると公称では約9日間バッテリーが持ちます。
この数値は数あるスマートリングの中でもなかなか高い数値かなと思います。
実際フル充電の状態から1日使ってみた時のバッテリー減りは13%前後の場合が多かったので、実際はもう少し高い頻度で充電する必要ありそうですが、十分なバッテリー持ちかなと思います。
Apple Watchなどのプロダクトでは充電が面倒で体調管理を断念してしまった人にもおすすめです。
無料でアプリが使える
記事冒頭でも書いた通り、オーラリングは専用アプリを利用するのに月980円支払い続ける必要があります。
一応無料版もあるのですが、閲覧できる情報が少なすぎて、有料版を使わざるを得ないのが現状。
それに対してSOXAI RING 1.1は専用アプリが無料で使用することが可能。
1年で約12,000円もサブスク料金を削減できるのはかなり嬉しい点だと思います。
本体価格も15,000円以上オーラリングの方が高いので、コスト面で考えるとSOXAI RING 1.1はスマートリングの選択肢としてかなり優秀だと思います。
SOXAI RING 1.1のデメリット
ここからはSOXAI RING 1.1を使用してみて感じた本製品のイマイチなポイントを2点紹介していきます。
データの同期にタイムラグがある
SOXAI RING 1.1は専用アプリを開くとスマートリングで計測していたデータが同期される仕組みになっています。
大体10〜20秒ほどの時間で更新が完了しましたと表示されるんだけど、実際に画面上のデータが書き換わるのはさらに5秒くらいかかります。
個人的にはこの微妙なタイムラグがちょっと気になりました…。ソフトウェアアップデートでこの点は是非解消して欲しいなというところ。
ウィジェットがない
以前にレビューしたRingConn 第2世代はアプリに専用ウィジェットを配置できて、アプリを開かなくても各種スコアの状態をチェックできる仕様でした。
この機能は個人的にとても好みだったんですが、残念ながらSOXAI RING 1.1には同じようなウィジットがありません。
こういった点も洗練されてくるとより使用感が良くなると思うのでぜひユーザーの声として拾っていただけると嬉しいです。
SOXAI RING 1.1とSOXAI RING 1は何が変わった?
SOXAI RING 1.1はSOXAI RINGの後継機にあたる商品です。ここでは両者の違いを比較表形式で紹介します。
項目 | SOXAI RING 1 | SOXAI RING 1.1 |
---|---|---|
発売日 | 2023年7月発売 | 2025年5月発売 |
センサー性能 | 心拍・活動量など基本測定に対応 | SpO₂・皮膚温・ストレス指標など多項目に対応 |
バッテリー持続時間 | 約3〜5日 | 最大約9日間 |
防水性能 | 生活防水レベル | 100m防水に対応 |
リング素材 | チタン合金 | チタン+デュラテクトコーティング |
専用アプリ | 初期版の専用アプリ | UI改善済の専用アプリ |
計測精度 | ベーシックな心拍・睡眠計測 | AI解析によるストレス・疲労度推定に対応 |
人気スマートリングの比較
当サイトではこれまでに複数のスマートリングをレビューしてきています。
過去に紹介したアイテムとSOXAI RING 1.1の出来ることや違いをまとめると下記のようになります。
SOXAI Ring 1.1 | Smart Recovery Ring | RingConn 第2世代 | Oura Ring 4 | |
---|---|---|---|---|
イメージ | ![]() |
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発売日 | 2025年5月 | 2025年5月 | 2024年後半 | 2024年10月 |
稼働時間 | 最大9日 | 最大1週間 | 最大10〜12日 | 最大8日 |
サブスク契約 | なし | なし | なし | あり(月額$5.99) |
防水性 | IP68(100m防水) | IP68(100m防水) | IP68(100m防水) | 100m防水 |
睡眠管理 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
心拍測定 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
消費カロリー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
リンク | 価格を見る | 価格を見る | 価格を見る | 価格を見る |
関連
SOXAI RING 1.1 レビューまとめ
SOXAI RING 1.1を使用した感想をまとめてきました。
改めて本製品のメリット、デメリットをまとめると下記の通り。
- 体に関する情報をバランスよく取得できる
- アプリ画面がわかりやすい(程よい情報粒度)
- 約9日間の連続使用できる
- 無料でアプリが使える
- 指輪の質感に高級感がある
- データの同期にタイムラグがある
- ウィジェットがない
これまで全部で4つのスマートリングを使っていますが、アプリの使いやすさ、コスト、計測制度のバランスは本製品が一番優秀だと感じました。
日本発のスマートリングなので何かトラブルがあった時のサポート体制も安心できると思います。
気になった方は是非チェックしてみてください。それでは今日はこの辺で。
製品情報 | |
---|---|
製品名 | SOXAI RING 1.1 |
リングの寸法 | 幅7.6mm 厚み2.5mm |
重量 | 2.5g~3.2g |
リングサイズ展開 | 12,14,16,18,20,22,24,26号の8種類 |
カラーバリエーション | シルバー、マットシルバー、マットブラック、ピンクゴールド、ゴールドの5種類 ※ゴールドは公式オンラインストア/Amazon限定 |
コーティング |
デュラテクトプラチナ(シルバー、マットシルバー) デュラテクトDLC(マットブラック) デュラテクトピンク(ピンクゴールド) デュラテクトゴールド(ゴールド) |
材料 | 外側:チタン 内側:合成樹脂 |
センサー |
光学式心拍センサー 血中酸素センサー AI搭載3D加速度センサー 皮膚温度センサー |
バッテリー駆動時間 | 最大9日間 ※ |
充電時間 | 60min~120min |
バッテリーの種類 | 充電式リチウムポリマーバッテリー |
充電方式 | 非接触NFCワイヤレス充電 |
BT無線通信 | BLE5.0 |
防水性 | 100m防水仕様 |
動作温度 | -5℃~45℃ |